バニラの映画感想

観た映画について言いたいことがあるときに書きます

のぼうの城(2012年製作の映画)

都合が悪い部分だけ現代風の解釈だから!ナンチャッテゴメ~ンで押し通しすぎ。

やるなら全て当時の厳しさで統一するか、全て現代の軽妙さで統一するかしないと(100歩譲って時代劇ではなく架空ファンタジー映画として観ても)説得力0なんだが、そういうダブルスタンダードを平気でやっている。
セットもアクションもCGも内容の薄さも、全てにおいて客から金取ってお見せするレベルに達していない。同年の他国の映画と比べると頭を抱えたくなるようなレベルの低さ。やりたい放題でイキイキツヤツヤしている野村萬斎はさておき、その他の皆さんは本業役者とそうでない演者の力量に差がありすぎ、また彼らの頑張りの方向性を揃えてまとめる人もおらず(これが監督の役目じゃないの?と思うんだが)、演者の一生懸命さを観ていると本当に虚しくなってくる。

純粋に苦痛の144分。