噂に違わぬ胸糞映画で感動した(褒め言葉)。とりあえず家族や恋人と観る映画では100%ないし、人間(特に家族)に不信感を持っている人はそういう部分を助長されるかもしれないので、観る年齢や状況やタイミングは物凄く選ぶと思う。特にティーンエイジャーだと良くも悪くも凄く影響されるかもしれない。
登場人物たちはほとんど表情を動かさず、動きも含めてまるで人形劇のような不自然さ。主人公家族の行動がそこらのホラーより胸糞なのは事実なのだけれど(暴力や流血もあります)、人形劇っぽいおかげでそのあたりはかなりオブラートがかけられている印象。
個人的にはあらゆるところからもの凄くキューブリックというか「シャイニング」を感じた。インテリア、家具の配置、役者の立ち位置、特にベッドの脇のドアとか、これでシャイニング?知らない子ですねえ…とは言わせないwwレベルの似せ方をしていた。音もシャイニングの音ですよと言われたら、どっかで使われてたかも?って思うくらい似ていた。もちろん別映画ではあるけど、この監督はキューブリックのシャイニングを自己解釈して産みなおすという野望の元でこの映画を撮ったんじゃないか?。