観たことあるぞこの独特のマンガっぽい雰囲気…と思ったら「ゴッドアーミー」のグレゴリー・ワイデン(脚本)で超納得。
これはねー厨二まっさかりの時に観るべき映画w。露骨にぼくのかんがえたさいきょうの○○的なとこある。
でもモブキャラ一人一人さえもきちんと人間味を感じる丁寧な作りのため細かいエピソードに深みがあり、その積み重ねで世界観に説得力を持たせているのは単純に言って偉業だし、画面に居るだけで説得力しかないショーン・コネリーの特濃パワーも凄いし、悪いやつの悪いやつさが分かりやすいし、盛大に拡げた風呂敷もちゃんとたためているし(穴だらけの風呂敷ではあるが)、ただの中二病で終わってないのは素晴らしいことです。あとむやみやたらとキャストが豪華(特に音楽面で)。QUEENはどういう関係で楽曲提供してるのかよく分からんのですがかなりの曲数を提供しており、彼らのおかげで重要なシーンの感動具合が倍増しております。
欠点は昔の映画なのをさっぴいても本当にSFX(CGなんかない時代ですよ)がダサく、主人公の現代ファッションがダサく(初代ターミネーターのカイルもこんな格好してた気がするし当時はこれがかっこよかったのだろうか)、肝心の剣劇シーンはモロに「西洋人がぼくのかんがえたさいきょうの日本刀アクションをやってみた」で苦笑い以外の反応をしにくい(昔のハイランドでの合戦シーンはこれに比べると妙にリアルなのでギャップがヒドイ)。ただここまで典型的なぼくのかんがえた(略)アクションも、今どきは滅多にお目にかかれないので、そういう意味では大変貴重な映像?ではあると思う。
昔のジャンプとかで連載されていた熱血少年漫画の異能バトルなんだ!と思って観れば(そういう目線で観ることが出来る人には/またはそういう作品を求めている人には)相当な俊作だと思います。もっとも許容できない人は最初の5分くらいでついていけなくなると思うんで、最後まで観れた人はそれだけでこの映画に向いていると思う。